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5. プレートガーダーの構造

5.4 合成桁の鋼断面提案法


5.4.4 合成断面の提案式

 入力条件(通常は、総て正の数値で表す約束です。単位系は実務の習慣で変ります)
Md:  合成前に鋼桁に作用する曲げモーメント(kgf-cm)
Mv:  合成後に構成断面に作用する曲げモーメント(kgf-cm)
σta: 下フランジ引張許容応力度(kgf/cm2)
σca: 上フランジ圧縮許容応力度(kgf/cm2)(圧縮と断って正の数値を使います)
h:   腹板の桁高(cm)
d:   上フランジとコンクリート床版の重心位置間の距離(cm)
Aw:  腹板の断面積=ht(cm2)
Ac:  あらかじめ、コンクリート床版の断面積をnで割った値で使用(cm2)


求める数値(パラメータの表し方が少し違いますが、式(1),(2)と同じです)


ここで得られた所要フランジ断面積を元に、具体的にフランジの板幅と板厚を決定します。その断面積は、提案数値と若干異なるのが普通です。決定断面を使って応力度の計算をして、それが許容応力度以内であることを確認するのが断面計算法です。計算結果と許容応力度の差が大きければ、決定断面の寸法を少し変えて試行し、最初の提案計算法のところまでは戻らないのが普通です。
2009.8 橋梁&都市PROJECT

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