目次ページ,  前ページ,  次ページ

5. プレートガーダーの構造

5.4 合成桁の鋼断面提案法


5.4.3 断面のモデル化

図5.7 合成桁鋼断面提案に使う断面モデル
 断面提案に使う合成桁断面の力学モデルは、図5.6の鋼桁断面の上に、鋼断面に換算した鉄筋コンクリートスラブの断面Acが余分に追加された形で考えます。式の扱いを簡単にするため、スラブ厚を捨象します。鋼とコンクリートとのヤング率比nも仮定値(通常は7前後)を使います。合成断面として使う鋼断面単独は、下フランジの断面積を上フランジのそれよりも大きくしますので、中立軸の位置が下フランジに寄ります。合成断面では中立軸の位置は上フランジに寄ります。計算上の大枠的な仮定は、死荷重モーメントを、鋼桁とコンクリートスラブを合わせて計算し、これを鋼桁だけで受け持たせるとします。活荷重モーメントは、合成断面で受け持たせます。
2009.8 橋梁&都市PROJECT

前ページ,  次ページ