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3. トラスの影響線

3.2 最大最小の影響値と影響線面積


3.2.7 小橋梁としての設計法も念頭におくこと

 トラス橋の床構造全体を小橋梁として計算する考え方もあります。縦桁は、この小橋梁の主桁に当たりますので、横分配を考え、縦桁に作用する活荷重にL荷重を採用する計算方法も考えられます。そして、T荷重による計算と比較して、どちらか大きい方を使う規定(H14)があります。しかし、設計荷重の趣旨から考えると、L荷重はT荷重をさらにモデル化したものですので、床組み全体の設計に使う荷重をT荷重に揃えて計算するのが基本であると考えられます。トラス橋では、設計計算の焦点がトラス部分の計算にありますし、床組みを介する活荷重の作用は間接載荷になって、床組み構造系の違いを反映しません。
2009.6 橋梁&都市PROJECT

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