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3. トラスの影響線

3.2 最大最小の影響値と影響線面積


3.2.5 縦桁と横桁とは輪荷重を集中荷重として扱う

 床組み構造としての縦桁と横桁の最大応力は、それぞれに単純桁の支持条件を仮定し、(1,0)影響線法を応用して計算します。このときは、タイヤを介するトラック荷重を集中荷重でモデル化します。そうすると、複数の集中荷重をどのように載せたら最大応力になるか、の解析が必要です。結論から言うと、常識的な載せ方が正解です。一つの集中荷重を影響線の最大の位置に合わせ、残りは車輪の間隔を考えて詰めるように載せます。横桁の支間方向、および、鉄筋コンクリート床版の主鉄筋方向は、車両の進行方向と直角です。両方とも、左右タイヤの間隔を考え、複数の集中荷重を扱います。縦桁の場合、S31では前・後輪車軸の間隔4m(ホイールベース)を考え、後輪位置を縦桁支間の中央に載せます。H14では、後輪だけを集中荷重とするだけになりました。そうすると、前輪の影響、または連行する別トラックの輪重の影響を無視することになります。この補正方法が前々項で説明した割り増し係数です。
2009.6 橋梁&都市PROJECT

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