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2. 単純トラス橋の力学

2.3 トラスの力学


2.3.6 巨視的には桁と仮定する

図2.8 最大曲げモーメント図と上弦材の線形
 トラス橋は、曲げ剛性を持った桁に置き換えて計算することがあります。ゲルバートラス・連続トラス・吊橋の補剛トラス・アーチ系橋梁の桁構造に見られます。トラスの変形は、部材全部を考えてエネルギー法で計算するのが正当です。単純トラスの撓みは、便宜的に、上下弦材の断面積の対をプレートガーダーのフランジと置いた桁として、曲げ変形で計算します。斜材と垂直材は剪断変形分の撓みを生じるのですが、実践的には無視できます。再現設計では、主構断面の見積もり・自重の仮定値・換算の曲げ剛性の計算が必須です。これらは実際橋梁の振動数の測定値と付き合わせるときに必要です。
2009.5 橋梁&都市PROJECT

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