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2. 単純トラス橋の力学

2.2 静定トラスの幾何学


2.2.2 格点に番号を付ける

 トラスの幾何学的な形状は網目構造です。桁と見なして支間方向の座標系も必要ですが、格点と部材にトポロジー的な所番地を付けて判り易い表現を工夫します。格点には番号を付けます。トラスの製作と架設の現場では、同寸法・同形状で複数の部材が、どこにどの向きで使われるかの識別を付けます。FEMを使う解析では、すべての格点と部材に通しの番号を付ける必要があります。これが案外面倒な問題であって、自動的に番号付けをすることも研究されています。トラス橋の設計段階では、支間方向の座標表示を兼ねて格点に番号を振ります。垂直材がある構造は、左端の支点を0番として支間の中央まで振ります。単純トラス橋は左右対称ですので、左半分を解析対象にすれば済みます。右側の格点番号は、必要があれば対称的に折り返し、ダッシュを付けて区別します。垂直材を使わないワーレントラスの格点番号は、下弦材が0,2, 4, …の順、上弦材は1, 3, 5,…の順に左から番号をつけます。説明がくどいようですが、コンピュータで影響線の計算をさせるとき、格間分割数と格点番号がパラメータとして必要になるからです。
2009.5 橋梁&都市PROJECT

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