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13. 電子出版を考えた作文

13.3 目次と索引の作成技法


13.3.5 WEB版用検索ファイルの作成

 第13.1.3項で紹介しましたが、筆者の著作は、インターネットを介してランダムに項目を参照するWEBの利用方法を意識しています。このために、文字数を制限した段落単位で原稿を構成してあります。パソコンの画面寸法に納まる原稿単位が、項単位のHTMLファイルです。あるファイルから別のファイルにリンクして辿れるようにアンカー(anchor)を工夫します。この英語も和訳が難しいのですが、意義としては鎖の付いた錨で引っ掛かりを付けることです。筆者の著作では、最小単位のファイルを章・節・項に分けた構造の項単位です。そうすると、互いにリンク関係で繋がるファイル数が300を超えます。したがって、個別のファイル寸法を抑え、全体の中でファイル名が一意に決まるように、例えば、Chapter030406.htmlのように決めてあります。これは章・節・項の番号が3.4.6であることが分かります。全体リンクを構成し、リンク結合にエラーがないことを確認するため、拡張子(*.chm)を付けたHTML-HELPファイルにコンパイルします。このコンパイラツールは、マイクロソフト社からダウンロードできます。
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