文字を用紙に並べる印刷物は、活字の字形単位が要素、つまりオブジェクトです。この属性が寸法や書体です。要素の並べ方が組み版と割り付けであり、誤字・脱字などの修正が校正です。これらの処理は、要素を集めてページ単位のレイアウトに合成しますので、これもオブジェクト指向グラフィックスです。編集作業は人手を介します。例えば、タイプライタのキーボードを使う技能は、man-machine interfaceと言いましたが、女性の利用者が多いことも考えてuser interfaceの言い方が普通になりました。パソコンを利用する単純なソフトウエアが、プログラムとしてのテキストエディタです。ここで、コンピュータが実行する処理名に、幾つかの別名が使われますので初心者は混乱します。同義語には、software, procedure, routine, engine, driver, step などが見られます。オブジェクト指向プログラミングでは、メソッド(method)を小単位のサブルーチン(sub-routine)の意義で使うようになりました。メソッドは、処理対象であるオブジェクトとのデータ構造(属性)と密接に関連を持たせて開発しますので、数学関数を使う数値計算のルーチンと区別する用語にしたようです。 |