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4. 表原稿の作成

4.3 ページ単位のレイアウト設計


4.3.3 テキストエディタは段落を一枠とする

 論理的な一続きの文の集合単位は、物理的には複数の行を使います。このとき、段落(paragraph)の考え方を必要とします。原稿文字列のタイピングは、入力文字並びをモニタ上で確認しながら作業ができます。文字並びが行末にきても、そのままタイピングします。自動折り返し機能を働かせていれば、次の行に印刷表示が続きます。データとして改行コードは入りません。途中の文字並びを削除すると、後ろの行の文字列が前の行に繰り込まれます。段落の終りで、始めて改行キー(CR)を使います。テキストエディタの場合も、文字列のレイアウトに枠線を使うことができませんが、実質的には枠を考えています。この枠は、段落単位で一枠を使い、複数行の文字並びを扱うことができます。モニタの目的の一つは、誤字・脱字など、文字単位のミスを発見して修正作業をすることです。この完成原稿をプリンタに送ってハードコピーを得ます。しかし、モニタ上のレイアウトと、ハードコピー上のそれとは、改行位置が必ずしも相似にはなりません。これは、原稿を清書用にプリントするときに問題になることがあります。そこで、モニタ上のレイアウトのままプリントを得たい、という要望がWYSIWYG の開発を促したのでした。

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