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8. 剪断応力度に関する特殊な問題

8.3 棒の捩じれ


8.3.3 中空断面は捩じれに対して効率的である

図8.10 薄肉のパイプ構造
 トルクと釣り合う部材断面は、図形の外周を周回するような剪断応力度と釣り合いますので、断面内側を除いた薄肉のパイプ状にすると断面積の節約になります。この断面の特徴は、一定の剪断流が、薄板の厚みを流路とするように流れます。したがって、剪断応力度の大きさは板厚に逆比例します(図8.10)。剪断流qの、図形重心に関する能率(モーメント)がトルクと釣り合います。これは面積積分ですので、式8.1で求まります。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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