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3. 演繹と証明の実践的方法

3.1 言葉の説明


3.1.1 証明法を理解する

 何かの文の並びは、一つの文単位ごとに、その文末を「である・ではない」の形の、肯定文または否定文の「言い切り」文で繋ぎます。現代日本語は、その文体に「です・ます調」と「である調」を使い分けています。文学的な作文ではなく、実務で使う文は、読む側が正しく理解できるような説得の技術を必要とします。感情を含む言い方や文学的技巧を避け、淡々と客観的な事実を説明する文は、接続詞として「かつ・または」で繋ぎます。前提となる理由と、それから得られる結論とを必要とするときに「ならば」で繋ぎます。その結論が正しいことを説明することを証明と言います。証明に使う方法は、二つあります。下の項で、具体的な例として、数学で使っている証明法を説明します。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

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