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3. 数を表す方法

3.4 丸めの方法と応用


3.4.3 お金の計算で使う丸め

 お金が絡む計算は、切り上げと切り捨てが実用されています。お小遣いをもらう場面で、1253円が必要な金額であると、100円未満を切り上げて 1300円を渡すのがそうです。桁数が多くても、正確な数値を扱っている業務の代表は、銀行などの金融機関です。利子や税率の計算は、元の金額に利率の掛け算処理が入りますが、その計算では1円未満は切り捨てる約束です。日常的には、消費税の計算があります。銀行預金の利子の計算も、元金に利率を掛けた利子は、1円未満を切り捨てます。利子との合計を次の元金にします。そうすると、例えば、年利率が3%であるとき、30円だけを預けると、利子は1円未満の0.9円ですので、いつまで預けておいても利子は加算されません。この規則は、想像している以上に厳格な計算法です。経理の計算のとき、最後の桁に1円でも誤差が発見されると、どこで誤差が出たかを徹底的に調べることをします。桁数の多い整数をまとめて説明に使いたいとき、有効桁数を小さくするように、後の桁を0に丸めることをします。例えば、お金の計算では、千円以下を切り捨てる、などの処理をします。そうすると、下三桁はいつも0が並びます。このとき、(×千円)の単位を書いて、0の数を省いた数を書くことがあります。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

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