目次ページ  前ページ  次ページ

3. 数を表す方法

3.2 固定小数点と浮動小数点


3.2.3 パソコン付録の電卓は浮動小数点法を使っている

  図3.1 普通の電卓
 パソコンでは、アクセサリ機能として、電卓を擬似的使うことができます。「電卓画面をデザインすること、キーを押して計算機能を行わせること、数を場面に応じて表示させること」、これらのプログラミングは、オブジェクト指向プログラミングの例題としての教育価値があります。ただし、四則演算の算術記号は、全角の(+−×÷)ではなく、半角の(+ - * /)になっています。数値計算の機能では、コンピュータ側の高度な計算機能を使いますので、計算できる数値の桁数は32もあります。オーバーフローやアンダーフローを起こす最大最小の数も、コンピュータの機能の方を使っています。さらに言えば、数値を浮動小数点法で計算しています。丸めの機能もありません。したがって、具体的な数値計算法の勉強では、市販の普通の電卓と、パソコンのアクセサリ電卓との、動作と、機能の違いとを理解し、その機能を生かす使い方を納得することが大切です。
  図3.2 パソコンのアクセサリにある普通の電卓
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2015」

前ページ  次ページ