目次ページ  最初のページ  次ページ

1. 数を言葉で言う

1.1 数とは何か?


1.1.1 哲学的な考え方は後回し

 学問的な立場で数の性質を議論することは、学者の好むところです。数学として学の字を付けると、何か高級な印象を受けます。しかし、現実社会で、数がどのような場面で使われているか、その実態を理解することも大切です。数が扱われている場面は多様です。科学的な方法は、個別の多様性を捨象し、抽象的な性質を残すような、哲学的態度をとります。しかし、科学的な知識を、実用面に応用しようとすることは、価値のある態度です。こちらは、やや軽蔑的に実学と言うこともありますが、科学と対応させて技術の用語を使うようになりました。算術は、まさに、技術です。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

最初のページ  次ページ