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4. データベース入門

4.1 英語用語の理解から


4.1.6 マクロ

 コンピュータ用語で使われるマクロ(macro)は、小単位のプログラミングコードを言う名詞です。接頭語的に、大きい・小さいと言う意味のmacro/microとは違います。汎用言語と言われるCOBOL、FORTRAN、C言語は、何から何まですべてをプログラミングできるツールです。それを使って作成した実行形式のプログラムをアプリケーションプログラム、ユーティリティプログラムなどと総称し、ファイル名の識別子に(.exe)が付きます。この実行形式のプログラムが作業用のファイルを使うとき、固有の識別子を付けます。そのファイル名をフォルダのリストからクリックすると、本体の実行形式のプログラムが起動して、そのファイルを開くように設定できます。マイクロソフトのWORD, EXCEL, ACCESS, NotePadなどの使い方で馴染みのある方法です。ここで、例えばWORDの作業画面で、数学式を書きたいとするとき、WORDから間接的に呼び出す実行形式の数式エディタを呼び出します。これは、ユーザが単独で呼びだして使うことがません。EXCELの場合、表計算を助ける関数副プログラムが豊富に準備されています。これは、一行で書ける式の中での関数名として使います。この計算結果を代入するセルの裏情報としてセルに組み込みます。しかし、少し複雑な処理をしたいとき、一行で納まりきれない計算手順が欲しくなります。この目的に使う小単位のプログラムがマクロです。この記述にVisual Basic風の言語を使うので、VBA(Visual Basic for Applications)と言います。応用プログラムの中で、固有の機能を小プログラム単位、つまりマクロで実行させます。これを、例えばEXCEL VBAのように言います。こちらはユーザがプログラミングして作成するのですが、元になったVisual Basicのプログラミングを勉強しておく必要があります。その過程を覚える機会がない初心者には、荷が重いようです。誰かが作成したソフトに組み込まれているマクロがあります。これに悪意を持ったコンピュータウイルスが埋め込まれていることがあるのが問題を起こします。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

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