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3. 画像処理の理解が必要

3.1 文字も画像データである


3.1.7 文字のデータファイルの作成

 文字は、画像として表示します。しかし、文字データは、1または2バイトの文字コードで扱い、それをテキスト形式のデータでファイルに保存します。一般のユーザが、橋の文字情報を集め、それを分類してファイルに保存する作業をしたいとき、MS-WORD(以降ワープロで引用)ではなく、エクセルを利用するのが実践的です。エクセルは、データ1件当たり1行を使い、横方向に複数のセルを並べた表を作成します。行方向のセルは、分類項目を割り当てます。一行のセルに入れる文字数は、255バイト以下に抑えます。一行の横方向のセル数は最大255項目、行数は最大65Kまでの制限があります。一つの橋単位ごとに、幾つかの項目を含めますが、その項目は、5W1Hの内容を持たせます。具体的には、「橋名・所在地・西暦年・用途・構造形式・設計施工者・雑情報・文献など」です。文字並びは、単純なテキストエディタで編集してエクセルのファイル形式に読み込みます。また逆に、エクセルから文字データをテキストファイルとして書き出すこともできます。1件当たりの文字数が多くなると、モニタの1行幅に収めることができなくなります。モニタ上では横方向にスクロールする方法もあります。しかし、そのまま用紙にプリントすると横方向に複数ページが必要です。セルの横幅を決めて、文字列を折り返して並べる方法もありますが、見難くなります。データ件数が増えると、ファイル寸法も大きくなります。そこで、一つの橋単位ごとに一意のIDコードを割り振っておいて、それを共通コードとして情報項目を複数のワークシートに分けるか、別のファイル単位に分けます。この考え方が分散型データベースです。エクセルでも、そこそこのワードプロセッサの機能がりますので、印刷レイアウトを確認することができます。

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