図13 ガセットプレートの破断線
部材の連結を、ガセットプレートに接続させる構造は多く用いられています。この部分は、幅の広い板を使いますので、引張材として考えますとガセットプレートの板厚は部材板厚よりも小さく選べます。この場合でもガセットプレートの破断はリベット穴を通って最小断面で生じ得ることを考慮します。道路橋では、標準板厚の計算式として下の計算式が与えられています。
表7 ガセットプレートの標準板厚
鋼材 | 標準のガセット厚(mm) | |
SS41 | 20P/b | ただし9mm以上 |
SS50/SM50A | 18P/b | |
P : 連結部材力(ton) b : ガセットに接する部材幅(mm) |
板厚が大きくなるなら、2枚のガセットプレートと添接板との併用を薦めています。一般的な注意として、ガセットプレートの想定破断線に沿って計ったガセットプレートの純断面積が、強度上充分であることを確認しておく必要があります(図13)。