4.9 リベット打ちの作業から決まる寸法の制限
目次のページ;
前のページ;
次のページ;
- 山形鋼では、リベット打ちのスナップの寸法がありますので、脚の根元からある間隔以内にはリベットが打てません。このため、山形鋼のリベット線には、工作上の標準リベット線寸法がありますので、できればこれを守るように設計します(附録D. リベット締めの機械工具(続)
)。さらに、山形鋼の他の側の脚に打ったリベットの頭部が出っ張って邪魔になりますので、この寸法も考慮します(附録E. 山形鋼の千鳥リベットの最小間隔など)。それを避けるため、千鳥に配置することもあります。
- リベット構造に特徴的なものとして、山形鋼を火で加工したクリンプがあります。この部分のリベット打ちにも工作上で決まる常識的な制限があります。
- 重ね継ぎ手で、板が途切れる箇所のリベット打ちの場合、スナップの寸法が入る余裕を考えておかなければなりません。
- 狭い場所のリベット打ちでは、当て板が入る余地として、約150mm以上の背面の余裕を考えなければなりません。
- リベットハンマー(鉄砲)の入る最小の余地として60mm程度の空きは必要です。
次のページ