1.3 TRUSS2の入力データの構成

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 テキストファイルの先頭で、三つのテキストデータが要求されます。最初は必ず "TRUSS2" とします。これは、種々のデータファイルがあってそれをテキストエディタで開いたとき、何に使われるデータであるかが分かるようにする仕様です。プログラム側では、この文字を確認するようにしてあります。残りの二つは、それぞれ一行分を使い、任意のメモを記入します。最初の2行は、何の解析用データであるかのコメントに使うとよいでしょう。文字並びにコンマなどが入るとデリミタとして働きますので、安全のためには文字並び1単位は二つの引用符""で囲みます。

 トラスの全データは、二種のグループで構成されます。最初のグループは、トラスの幾何学的な構造定義と、力学条件です。格点,断面の種類,部材,支点条件の順に入力します。それぞれの書式は、例題を見て下さい。二つ目のグループは複数組の荷重条件です。与えられたトラス構造に作用させる荷重を入力します。荷重を作用させる条件は何通りも考えられますので、荷重の組み合わせごとに名前を付けて数値データを並べます。例題では"case0", "case1", "case2" のようにサブグループ化してあります。自重だけによる計算は、格点数NF=0とします。プログラムの計算実行は、サブグループ単位で行われ、その間にコメント用に二行分を使います。

 データの終了を明示的に表すために、データの最後に END または end を記入します。テキストファイルは、余分な空白行が付くことがあって、これを読み込むのを防ぎ、エラーが出ないようにするためです。このような仕様で、行数を節約した例題データの全リストを次ページに示します。

----------- 行数を節約したデータリストの表現例(空白行も意味があります)---------
"TRUSS2"
"============== 平面トラス例題データ =============="
"節点数,断面数,部材数,支点数"
  15, 4, 27, 2

"格点点X座標(m), 格点Y座標(m) "
   0, 0,   4.5, 8,   9, 0,   13.5, 8,   18, 0,   22.5, 8,   27, 0,   31.5, 8
  36, 0,  40.5, 8,  45, 0,   49.5, 8,   54, 0,   58.5, 8,   63, 0

"ヤング係数,断面積(m2),重量(t/m)(部材断面種別)"
   2.1E7, 0.03, 7.85 ,     2.1E7, 0.02, 7.85
   21000000#, 0.02, 7.85,   21000000#, 0.01, 7.85

"I端番号, J端番号, 断面番号"
  2, 4, 1,    4, 6, 1,    6, 8, 1,    8, 10, 1,    10, 12, 1,    12, 14, 1,    1, 3, 2
  3, 5, 2,    5, 7, 2,    7, 9, 2,    9, 11, 2,    11, 13, 2,    13, 15, 2,    1, 2, 3
  14, 15, 3,  2, 3, 4,    3, 4, 4,    4, 5, 4,      5, 6, 4,      6, 7, 4,     7, 8, 4
  8, 9, 4,    9, 10, 4,   10, 11, 4,  11, 12, 4,   12, 13, 4,    13, 14, 4

"支点番号, X軸方向, Y軸方向  (自由=0  拘束=1  バネ>1) "
  1, 1, 1,     15, 0, 1

"載荷種別、載荷節点数、 載荷節点番号, X成分(t), Y成分(t) "
"case0", 0

"載荷種別、載荷節点数、 載荷節点番号, X成分(t), Y成分(t) "
"case1", 1,  7, 0, -50
"end"
------------------------------ここまで------------------------------

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