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13. 透視図と射影変換

13.1 透視図法


13.1.1 射影変換は透視図法の応用である

図13.1:一点透視図法、 図13.2:二点透視図法、 図13.3:三点透視図法

 絵画を作成するとき、眼でみた感覚になるような構図に作画する技法を、英語でperspective、日本語では遠近法と言います。作図技法を透視投影法、作成された成果を透視図、カタカナ用語ではパースと使います(第7章、図7.2参照)。図学的には中心投影法です。コンピュータが利用できなかった時代、立体図形の透視図を描く技術はかなり難しく、古典的な手法として、「一点透視法・二点透視法・三点透視法」の種類があり、消点(vanishing point)を使う個数で区別します。消点とは、世界座標軸に平行な直線の束を補助線的に使うとして、補助線が無限遠で一点に収束するように見える点を言います。作図原理を数学的に扱うとき、射影変換の用語が出てきます。この用語は、平面図形から別の平面図形への変換を扱いますので、一般的な三次元図形の透視投影を限られた条件で扱います。
図13.4:射影変換の原理を示した図(岡部)
2009.1 橋梁&都市PROJECT

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