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11. 二平面の交差計算と応用

11.3 二面の交差線を計算するアルゴリズム


11.3.9 辺と面との相対的な位置関係を判定する

図11.5 辺の向きを考え、辺と面との干渉モードを表すステータスコード IMK
 辺の、面に対する干渉のステータスコードをIMKとします(図11.5)。これは、辺の周回向きを考えて計算します。面を構成する辺は、交差直線に入る個所と出る個所があります。面Aを周回する辺は面を左に見る向きと約束すると、交差直線の向きを見て、手前から入り、先の方で出る順に交差点が並びます。面Bの辺については、交差直線の向きを考えた周回向きを、逆に、面Bを右に見る向きとします。この事情は、図11.3の右側の図を見て理解して下さい。辺が交差直線を横切って、相手側の面の表から裏に抜ける向きか、その逆かの区別を表すコードがIMKです。辺の相対的な向きを考えて、手前側と向こう側の頂点記号の区別をP,Nとします。面Aの辺について、面Bに対するステータスコード(IST)をIATP,IATNと置き、辺と面との相対的な位置関係のステータスコードをIMK=4*IATP+IATNと計算して辺セルの作業域に保存しておきます。図11.5は、IMKの状態を示したものです。同じ様に、面Bに所属する辺は、面Aに対するステータスコードIMKを計算しますが、周回向きを逆に約束しますので、IMK=4*IBTN+IBTPと計算します。
2008.11 橋梁&都市PROJECT

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