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10. 幾何モデルのデータ構造の概説

10.3 幾何モデルで使うリストセル


10.3.3 セルの動的な利用を考える

 例えば、二次元図形の地図モデルが既にあったとして、新しく境界線を引いて領域を分割する、または、境界線を外して領域を合わせる処理を考えます。このとき、頂点・辺・領域が増減しますので、変更が弾力的にできるデータ構造が必要です。結論から言うと、頂点・辺・領域のデータを個別に保存する一次元配列のリストセルを準備し、リストセル相互の関連はポインタで対応させます。利用するリストセルは、配列として順に並んでいる必要がなくて、次のリストセルを指示するポインタを使って、論理的な芋づる式でリストセルにアクセスできるようにします。データの追加が必要であれば、新しいリストセルを予約し、不要になったリストセルは未使用セルとして次の利用ができるようにしておきます。この全体を、リストセルの管理用プログラムとして構成します。
2008.10 橋梁&都市PROJECT

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