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7. コンピュータグラフィックスの基礎

7.5 しきい値と言う概念


7.5.6 しきい値は丸めの前段階に使う

 工業製品で重量や寸法を扱う場合、公称数値や要求数値の前後に公差を設定します。これがしきい値の別の例です。誤差または許容値とは違う概念です。しきい値は、その数の範囲の値を一つの値に集約するときの概念を指します。しきい値の範囲では、一つの数で代表し、多少の変動があることを表に出しません。商品の重さや寸法の場合には、どちらか片側に実用範囲のしきい値を設定します。そうでないと、欠陥商品や偽装である、と一般の人からクレームがつくことがあります。許容値と言う時は、その値を超える(または、満たさない)ときの限界を言います。この限界は、かなり法律的に厳格な解釈に使うことがあって、技術的な解釈との間で争いになることがあります。技術的な解釈のときは、その値の前後にしきい値を持つとします。このしきい値は、その技術世界での習慣があります。許容値を超える場合には、誤解を避ける必要があれば責任者のコメントを付けます。
2008.7 橋梁&都市PROJECT

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