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4. 初等幾何学の作図例題

4.1 基本的な作図法


4.1.1 GBASICは数値計算が主目的であること

 GBASICの開発目的は、幾何学的な関係を持った事象の解析を数値で得ることにあります。GBASICの実行画面は、二つの子ウインドウを表示します。一つがCanvasのタイトルを持ったグラフィックスウインドウ、もう一つがコンソールウインドウであって、ここに計算結果やプログラムリストを書き出します。座標値などは、PRINT文を使ってコンソールに書き出すことができます。図の方は計算結果の理解を助けるように作図しますので、グラフィックスソフトとしては機能を制限してあります。しかし、初等幾何学の教育では、幾何学的に正確な図が簡単に描けることに興味が大きいと思います。この章は、初等幾何学の参考書で入門的に扱われる円と三角形の作図の幾つかを紹介し、後半に立体幾何の問題とボロノイ図を例示します。コンピュータに作図させるには、数値でデータを準備しなければなりません。このことが、初心者にとって少し特殊です。計算幾何学の問題は広い専門分野に関係しますが。簡単な予備知識が理解できるように、例題プログラムはリストと作図を用意しました。ただし、二段組みの横幅に、折り返し無しにリストの一行が入るように調整してあります。なお、教育用向けのGBASIC実行プログラム本体とリストは、どこかのサイトからダウンロードできるように計画中です。
2008.4 橋梁&都市PROJECT

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