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2. 論理演算

2.2 演算の表し方


2.2.3 関数にまとめる考え方もある

 二つの変数を使う演算の表記法に、関数(function)で表す略記の方法があります。例えば、足し算を、関数 Add(A,B)と書き、結果をCに代入する処理を「C=Add(A,B)」と書きます。コンピュータ言語では、イコール記号「=」を使う文形を、代入文(assignment expression)と言います。(equation)と言うときは、変数と演算子記号を並べた擬似的な文表現(expression)を言います。式で表すとき、Add(A,B)とAdd(B,A)は同じ結果が得られます。しかし、例えば、引き算「A−B」をSub(A,B)と表記を約束したとき、変数の並び順を換えたSub(B,A)は、別の結果になります。したがって、関数を提案するときは、名前の約束と同時に、演算順序も定義しなければなりません。論理演算の場合にも、「文章表現・演算子を使う表現・関数を使う考え方」があります。関数は、論理演算の種類を説明するときには便利な考え方です。関数を使う方法では、演算に使う変数の個数を0,1,2,3…のように撰ぶことができます。個数が0の関数は馴染みがありませんが、プログラミングでは、例えば円周率πの値を参照したいとき、定数を関数並みに引用するときに応用します。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

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