目次ページ  前ページ   次ページ

10. データベース言語SQLの解説

10.3 幾つかの用語の意味


10.3.4 カーソル

 カーソル(cursor)の原義は、測量用望遠鏡の視野に入れて目標点を合わせる目的の十字線や、計算尺の目盛を読む移動線のことを指します。キャラクタディスプレイを使ってタイピング作業をするとき、文字の表示位置を示すための、点滅する縦棒マークをカーソルと言います。GUIの画面では、マウスの移動に合わせて動く矢印マークなどのアイコンもカーソルと言うようになりました。SQLが提案されたのは1970年です。二次元的に表す表の、或る特定の行と列の位置、つまり座標のことをカーソルと定義しました。座標値に当たる方はパラメタと言い、場面に応じて、ID番号などを使います。GUIの操作環境では紛らわしい用語になりましたので、SQLを使う場面には現れなくなりました。
2010.10 橋梁&都市PROJECT

前ページ  次ページ