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15. アーチ橋の計算(続)

15.3 架設を考えた計算


15.3.1 放物線形状の幾何学

図15.2 放物線の変形
 弓型を描く梁を単純に支持しておいて、鉛直方向の荷重を受けると、梁は撓むと同時に支点間が開きます。アーチリブの全体形状を、支間、ライズの対称な放物線としておいて、支点で水平反力を作用させると、支間はΔだけ縮み、アーチリブに負の曲げモーメントが作用し、リブは曲げを受けてライズがΔ高くなります。とΔの関係は、構造力学的な解析で求めます。ΔとΔとの関係は、放物線の曲線長が一定であるとして求めます。放物線の曲線長を記号で表すことにすると、は下の式で得られます。この式は吊橋の計算(第10章 式10.2)と同じですが、記号を変えてあります。
   
ここで、T、L、Fの偏微分を求めます。
   
アーチリブの放物線曲線長が一定(Δ= 0)の条件を代入すると、ΔとΔとの関係が得られます。    
2010.11 橋梁&都市PROJECT

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