目次ページ,  前ページ,  次ページ

10. 小径間吊橋の計算

10.5 水平反力の影響線を計算する式


10.5.2 マトリックスの表し方にする

 先の(10.17.1)較べて、視覚的に理解するため、マトリックスに整理したものを示します。

 等分布荷重を受ける梁の曲げモーメントは、近似的には式(10.17.1)において、格点に作用する集中荷重Pを、パネル間の等分布荷重qλと置き代えて近似的に計算することができます。式(10.17.1)右辺のパラメータと式の表し方が異なりますが、α→0では同じになります。格点でのMの値は、マトリックスの列成分で表しますので、既に解いた式(10.18)のマトリックスTMをそのまま応用し、行成分の和を求めて、モーメント図の座標値が得られます。撓み図も同じようにマトリックス直して計算することができます。しかし、式(10.12.1)に表れている双曲線関数が同じ形でモーメントの計算式(10.13.1)で使われていますので、これを考えて撓み図の座標値を求めます。具体的にはエクセルSoftの例題で見て下さい。数値計算を進めるときに、数値の傾向を確認するため、曲げモーメントと撓みの計算では、式(10.12.2)、式(10.13.2)の右辺で紹介した無次元の関数表現U(x)、V(x)でまとめます。
2010.1 橋梁&都市PROJECT

前ページ,  次ページ