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8. RC・PCスラブ橋の計算

8.3 弾性床上の梁の解析


8.3.6 マトリックスの形で表す

 式(8.10)は階差式ですが、M1=Mn+1=0の境界条件を考えた式です。i,j,kを順に変えると、M2〜Mnに関する連立一次方程式を意味しています。階差式のままでは分り難いので、印刷ページ数は増えますが、視覚的に見易くなるマトリックスの形で表します。

式(8.11)で使うパラメータC0、C1、C2は、式(8.9),(8.10)から得られ、下の式(8.12)にまとめました。具体的に数値計算をするときに使います。式(8.11)の中に書くと、表現が混雑しますので別にまとめました。マトリックスの成分が0である個所は、0の表記を省略しました。以降の表記もそうです。

式(8.11)の左辺は、対角線要素を(1+C0)に、その両隣を-0.5とした正方マトリックスに集約できます。この逆マトリックスを求め、これを[TM]略記し、式(8.11)の右辺にある単位マトリックスと置き換えると、MをWとPとで表した式が得られます。
2009.11 橋梁&都市PROJECT

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