BEDITORは、プログラマー向けのユーティリティプログラムであって、FORTRANで作成されたサブルーチンやファンクションをNUCE_BASICの特殊コマンドとして利用できるようにカスタマイズしたプログラムを容易に作成できるようにしたものです。BEDITORは、追加したいコマンド名などのデータを処理して、FORTRANのメインプログラムを含むソースコードをファイルに書き出しますので、それをコンパイルし、必要なライブラリをリンクして実行形式のプログラムを作成することができます。BEDITORそれ自体はNUCE_BASIC簡易版になっています。コマンド編集用に追加されたキーワードを下に示します。
コマンド名 |
|
NEW |
コマンド登録の作業域を初期化する |
COMMAND |
FORTRANのサブルーチンを追加コマンドとして登録する |
FUNCTION |
FORTRANの関数サブプログラムを追加の関数として登録する |
OMIT |
既にある予約語を取り消す |
RENAME |
既にある予約語を別の名前に付け替える |
ALIAS |
既にある予約語に別の名前のエリイアスで利用できるようにする |
SIZE |
変数と配列用の作業域の寸法をKW単位で確保する |
PUNCH |
登録した予約語を組込んだFORTRANのソースコードをファイルに書き出す |
下に示す簡単な例題プログラムを実行させたときの結果を、次ページから3ページを使って示します。最初のページは、PRINTKの出力でキーワードの一覧です。このBEDITORで追加されたり変更されたものにアンダーラインが引いてあります。2ページ目と3ページ目とはFORTRANのソースコードの出力です。4ページ目は、上記表-B1の説明で、HELPファイルに追加されて利用するように作られています。
10 REM ----- BEDITOR SAMPLE PROGRAM -----
20 NEW
30 COMMAND "NAGOYA","SUBP1",2
40 COMMAND "JAPAN", ,3
50 COMMAND "SIMADA", ,3
60 FUNCTION "JOHN","FUNC1",1,1
70 FUNCTION "SMITH","FUNC2",2
80 FUNCTION "BROWN", ,1,3
90 RENAME "FOR","DO"
100 ALIAS "NEXT","CONTINUE"
110 PRINTK "Keywords.dat"
120 PUNCH "Test.for"
130 END
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