A4. プログラム行(line)とプログラム文(statement)

前のページ次のページ
4.1
行は、キーボード、ファイルなどから転送される文字列(テキスト)のレコードであって、NUCE_BASIC で実行するプログラム文の最小単位です。NUCE_BASICのプログラムとは、このような行の集まったものを言います。
4.2
一行の文字数は、空白も含めて72文字以内です。意味のある文字列を二行以上にまたがって書くことはできません。この制限は、FORTRAN コンパイラからの習慣です。
「備考:一行の文字数は、行番号に6文字分を当て、テキスト長さを66文字以内に収めるとよいでしょう。」
4.3
一行の文字列は、行番号、文、コロンで構成され、次の二つの書式があります。
(1) 行番号 文 [:文 [:文 [:文 ………] ] ]
(2)       文 [:文 [:文 [:文 ………] ] ]
4.4
行番号は、1〜9999の範囲の整数です。行番号のことを行のラベルともいいます。
4.5
文は、予約語で始まる文字列で、NUCE_BASICの実行単位です。変数名、添字付き配列名などで始まる算術式、関係式、論理式も文として扱います。
4.6
書式(1)で書かれた行は、そのラベル番号の昇順にNUCE_BASICの記憶領域に記録されます。既に同じラベルで記録された行があれば、新しい文に書き替えられます。行番号だけが転送された場合には、記憶領域にある同じラベルの行を消去します。
4.7
編集に用いる予約語の全部、システム制御に用いる予約語の一部は、書式(1)で用いることができません。
4.8
書式(2)で書かれた行は、ただちに実行されます。コマンドは、原則として書式(2)で書きます。
4.9
書式(1)で作成された行の集合は、RUN, CONT, GOTOコマンドによって実行されます。
4.10
AUTOコマンドが実行されると、NUCE_BASICは自動的に行番号をモニターに発行させることができますので、書式(2)の入力で書式(1)を代行します。この状態を編集モードと呼びます。このモードの解除は、EXITを入力します。
次のページ