BASIC言語の原点は、1964年にダートマス大学のJ.KemenyとT.Kurtzが初心者でも簡単に覚えられるプログラミング言語を目的として開発されたことにはじまります。日本では、昭和54年(1979)に8ビットのマイクロコンピュータNEC-PC-8001に組み込まれて発売され、爆発的な普及をしました。FORTRAN言語を主として利用していた大型計算機システムで、同じようなインタラクティブな使い方をするため、1981年に島田がNUCE_BASICをFORTRANを使って開発しました。NUCEとはNagoya University Civil Engineeringから取った呼称です。
NUCE_BASICはFORTRANで書かれていますので、ソースプログラムをコンパイルするとき、FOTRANで書かれたサブルーチンを特殊コマンドとして利用できるようにリンクすることができます。幾何モデリングのサブルーチンライブラリGEOMAPを特殊コマンドとして利用できるようにしたバージョンをNUCE_BASIC+GEOMAPと呼んでいます。基本となる骨組みのBASIC言語仕様を以下の節に示しました。