1. 入力データの作成

1.1 一般

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 入力データは、あらかじめ、テキストファイルに作成します。科学技術計算のデータは、一般に数値の並びが多いので、内容を説明するコメント行含めた全体で入力データの仕様を定義します。例えば、テキストファイルの第一行に、このテキストファイルを読み込むプログラム名(ここでは"TRUSS2")を書き込んでおきます。プログラム側では、この名前を最初に確かめた上で残りのデータ入力を続けます。数値データは、種類ごとに、二行の説明行を最初に付けます。下の例題データは、参考のために、プログラム内部で使う変数名を示しました。読込処理は、READ文の表現を使って説明しますが、プログラム内部ではINPUT文でファイルを読みます。左端の番号は説明用に付けた行番号です。

-------- 入力用データリスト例(7パネル、支間63mの下路ワーレントラス橋モデル) -------
1	"TRUSS2"				------- これはデータです
2	" 格点数,断面数,部材数,支点数"		------- 各データ区切りにテキスト2行使います
3	"  NP, NM, NE, NB"		
4	  15, 4, 27, 2
5	" X,Y座標(m)"
6	"FOR L=1 TO NP: READ X(L),Y(L): NEXT"
7	  0 ,   0 
8	 4.5 ,   8
… … … … … … 途中省略… … … … … …
21	 63   , 0
22	" ヤング係数,断面積,単位体積重量(上・下弦材、端柱、斜材)"
23	" FOR L=1 TO NM:  READ E(L),A(L),R(L) : NEXT"
24	 2.1E+07,    .03 ,    7.8 5
25	 2.1E+07,    .02 ,    7.8 5
26	 2.1E+07,    .02 ,    7.8 5
27	 2.1E+07,    .01 ,    7.8 5
28	" I端番号,J端番号,断面番号"
29	"  FOR L=1 TO NE :  READ II(L),JJ(L),MM(L) :  NEXT"
30	   2,  4, 1
31	   4,  6, 1
… … … … … … 途中省略… … … … … …
56 	  13, 14, 1
57	" 拘束格点番号,X方向拘束,Y方向拘束  (自由=0  拘束=1  バネ>1)"
58	"  FOR L=1 TO NB :  READ IB(L),IXY(L,1),IXY(L,2) : NEXT"
59	   1, 1, 1
60	  15, 0, 1
61	"この行から複数の荷重条件を準備します。荷重条件ごとにテキスト2行分を挟みます"
62	"荷重種別名、載荷重格点数(NF)、[載荷格点番号,荷重のX成分,Y成分] NF組"
63	case0,  0				------- NF=0は、自重による計算を行わせます
64
65
66	case1,  1,  7,  0,  -50
67	end
----------------------------- ここまで -----------------------------------

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