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EXCEL文書 作成の手引き


著者 : 島田 静雄


科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」(ISSN 1344‐7084)

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あらまし(summary)
 数値計算を含む文書を作成するときは、MS-EXCEL(エクセル)に代表される表計算ソフト(spread sheet program)を利用することが便利になりました。従来は、単純な会計計算や統計計算が目的でした。組み込み関数の種類が豊富になったこともあって、科学技術計算にも多く利用されるようになりました。単純と言う意味は、計算式が複雑ではなく、扱うデータの量も多くない、と言うことです。表の行数は、最大で65K、列数は256までです。この制限は、普通の利用範囲では問題になりません。エクセルが便利であることの最大の理由は、数値計算のデータと結果とを、インタラクティブ(対話風)に作業画面で確認できることです。それに加えて、印刷機能が充実していますので、レポートの作成に別の手間を必要としないことです。しかし、書式を整えた印刷形式は、対象としている専門によって違いがあります。ここで説明する「手引き」は、既設橋梁の再現設計の計算書をまとめるときに採用した方法を例としています。コンピュータは科学技術計算を目的として開発された経緯がありますので、プログラミング言語の殆どは、書式の整った印刷をさせる機能が良くありませんでした。この報文は、エクセルを使って、体裁の良い、技術系の文書を作成することを目的した解説です。
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