目次ページ 前のページ 次のページ

EXCEL文書作成の手引き

1. ワープロとしてのEXCEL画面設定


1.4 セルの横幅寸法と高さ寸法の設定

  • セルは、文字並びの表示領域です。文字フォントの初期値(デフォルト)は、MSPゴシック11ポイント、半角8文字が表示できるセルの幅と高さの寸法が設定されています。MSPのPはプロポーショナルの意味です。筆者は、等幅のMSゴシックを使うように変更しています。セルの全領域を選択しておいて、文字フォントをMSゴシックに設定します。
  • セルの幅寸法は、「書式→列→幅→列幅」で数値を見ることができます。標準幅は、半角の文字幅単位で与えられ、8文字幅に加えて左右の隙間を見て8.38になっています。この寸法数字は、文字のポイント数が変っても、そのままの単位が使われています。
  • 図2の作業画面の設定では、筆者は、セル幅寸法を全角一文字分が入る2.05にしてあります。図2では原稿用紙の升目のように背景のセルが表示されています。表示したい数値の文字数が多いときは、複数のセルを結合して横幅の広いセルにします。この設定は、ツールバーの書式設定を表示しておいて、「セルを結合して中央揃え」をクリックするようにしておきます。図2は少し見難いのですが、文字並び・イコール記号・数値・単位記号、などの位置を縦に揃えてあります。
  • 文字数の多い数字を入力して一つのセル幅に入りきれないとき、エクセルは自動的に幅を増やして表示します。セルの書式標準に設定してあると、或る文字数に納まるように、実際の数値が丸められて表示されます。これは便利なようですが、意図しない文字並びになることがありますし、印刷全体の寸法設定が狂いますので、注意が必要です。
  • 数値以外の文字並びの場合には、セル幅の設定とは無関係に、通常はセル内で左詰めで表示されます。文字列が長いと、隣接する左側から伸びている文字列があると上書きされます。そのため、上書きされた方の文字は、部分的または全体が欠けて見えなくなります。
  • 複数のセルを結合する使い方は、ドラッグして繰り返し計算機能を使うときや、マトリックスの表計算などにエラーが出ることがあります。したがって、横幅を広くしたままのセル並びのワークシートも必要です。図2では、印刷範囲の外側に、標準幅のセルを残してあります。
  • セルの高さは、文字列の行高さに合わせて自動で設定してくれます。高さを表す数値の単位はポイントです。1インチ(2.54cm)長さが72ポイントです。セルの高さ、つまりの高さは、文字並びの行間を空けるため、文字ポイント数×1.2程度です。デフォルトでは、文字11ポイント、行高さ13.5ポイントです。
  • セル内部で文字並びの相対的な位置関係を表す用語をalign(アライン]と言います。左右方向の位置指定は、左詰め(left)、中央揃え(center)、右詰め(right)、均等割り付けの区別があります。上下方向の位置関係はvertical alignと言い、上揃え(top)が標準で、中央(middle)、下揃え(bottom)が選択できます。文字の相対的な位置決めは、ツールバーを表示しておけば、アイコンで選択できます。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2011」

前のページ  次のページ