プログラミング資料12

多角形を描きながら頂点座標値を求める

デジタイザ プログラム"POINTDG"

0. あらまし

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 POINTDGは、作図とは反対に、描いた図形から座標値を読み取るデジタイザのプログラムです。一般的な作図のプログラムは、座標のデータを入力して図を描かせます。しかし、普通に使われている各種の作図ソフトウェアは、座標値の考え方をあまり使わないようにして、画板に直接絵を描くような方法が主流です。図形の幾何学的数値を使う作図は、プログラミング言語の段階で利用する低レベルの方法だとされていて、一般のユーザは滅多に利用しません。Visual Basicの基本的な作図命令(メソッド)は、Line, Circle, PSetです。実用的な線図は、殆どこの3種のメソッドの組み合わせで描くことができます。しかし、これらを利用する場合、座標のデータをあらかじめ準備する必要がありますが、この作業が案外面倒です。例えば、方眼紙などを使って図の下書きを作っておいて、方眼座標を読み取ります。設計作業では、この種の予備的な図形処理の需要が多いものです。例えば、任意の形状のコンクリート断面の予備設計で断面の形状を仮定し、断面定数の計算に使います。この方眼紙に代えて、コンピュータのグラフィックス画面を使って図形座標を求める簡単なツールが、このプログラムです。POINTDGは、 Point Digitizeを意味した命名です。採取された座標データは、ファイルにテキスト形式で保存し、それぞれの目的に合わせて加工して利用するものとします。
島田静雄  (2003.8.15)


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