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エクセルSoftの使い方

3. 成果文書としての体裁


3.5 数値の有効数字の扱いに注意する

 技術計算で扱う数値は、一般的な習慣として、有効数字は5桁、長くても7桁に抑えます。大きな整数、または、小数部が多くなる場合は、指数表示(例えば×106)のように表します。この指数部分は文字表記にします。指数を含めた書式は、例えば2.1E+12のようなスタイルです。これはコンピュータ寄りの表記ですので、一般的な文書には使わないようします。数値には単位が必要ですが、単位系の取り方で小数点位置が移動します。計算書では数式通りに数値を表示した計算式を示すのですが、そこで使われた単位表示は結果表示の単位系に合わせるような調整を加え、専門ごとの習慣で決めている単位表示を使います。数値は、3桁単位で区切るのが見易いのですが、この単位は、長さではキロメートル・メートル・ミリメートル、重さではトン・キログラム・グラム単位の表示を切り替えるときの小数点位置に関係します。したがって、例えば、ミリメートル単位の長さをメートル単位で表すとき、小数部の桁数を3に揃えます。仮に、切りの良い5mの寸法であっても、表示は5.000と表示させる必要があります。EXCELは、セルの書式設定の初期値が標準になっていて、この区別をしませんので、セルの書式設定は、専門ごとの習慣を守るように、こまめに指定する必要があります。

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