図15.2 放物線の変形
弓型を描く梁を単純に支持しておいて、鉛直方向の荷重を受けると、梁は撓むと同時に支点間が開きます。アーチリブの全体形状を、支間L、ライズFの対称な放物線としておいて、支点で水平反力Hを作用させると、支間はΔLだけ縮み、アーチリブに負の曲げモーメントが作用し、リブは曲げを受けてライズがΔF高くなります。HとΔLの関係は、構造力学的な解析で求めます。ΔFとΔLとの関係は、放物線の曲線長が一定であるとして求めます。放物線の曲線長を記号Tで表すことにすると、Tは下の式で得られます。この式は吊橋の計算(第10章 式10.2)と同じですが、記号を変えてあります。

ここで、T、L、Fの偏微分を求めます。

アーチリブの放物線曲線長が一定(ΔT= 0)の条件を代入すると、ΔFとΔLとの関係が得られます。

2010.11 橋梁&都市PROJECT |