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6. 文書の作成技術

6.7 コンピュータリテラシーの教育


6.7.4 Wordの原稿からHTML文書に落とす方法を教える

 MS-Wordで表示されている画面から、「ファイル→Webページとして保存」をクリックすると、ファイルの拡張子が(.htmまたは.html)に代わってそのままHTML文書に変更することができます。これをファイル名エクスプローラからクリックすると、Off-Lineの環境でインターネットエクスプローラが起動して、MS-Wordの画面とほぼ同じレイアウトで文書が表示されます。モニタ上のウインドウ幅を変えると、段落単位で自動折り返し表示が効くことを確かめることができます。この画面で、メニューの「ページ→ソースの表示」をクリックすると、テキストエディタが起動し、タグで区切られた編集記述言語の付いた文書を見ることができます。実は、この方法で作成したテキストは、不必要なタグも自動的に挿入されますので、ファイルの寸法が非常に大きくなって、読み難くなっています。そのため、教師側で必要最小限のタグを使ったHTML文書の例題を示して、テキストエディタを使ってもHTML文書が作成できることを理解してもらいます(図6.3)。少し経験のある学生は、自宅で市販ソフト、例えばホームページビルダーを使ってWebページを作成しますが、そうでない作成方法があることも納得してくれます。ここまでは基礎演習です。ここからテキストの例題にお料理のレシピを使ったHTML文書の作成に、各自で挑戦してもらいます。見本は提示しますが、自由な例題を選ぶことができます。義務として、最小限二つのファイル(日英)を作成してもらいます。これは、次項で説明する、ファイル間のリンク設定の演習に応用するためです。

図6.3 HTML文書のソースコードをテキストエディタで表示させたもの
2010.6 橋梁&都市PROJECT

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