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1. 用語の定義と解説

1.2 論理演算に関係する用語


1.2.0 基本的な演算の約束

 算術の基本的な演算は四則演算であって、用語としては加減乗除を使います。和語的に言えば、「足す・引く・掛ける・割る」です。この処理を記号で表すとき日本語の環境では「+、−、×、÷」を当てますが、英語表記では「+、−、*、/」と使います。演算の約束を代数式で書くとき、書き順と関係した演算の約束があります。二つの数を考えた加算と乗算は交換法則が成り立ち、減算と除算は成り立ちません。なお、0による除算はありませんが、エラーとはしない約束を決めることがあります。
 二値論理学では、二つの命題間の擬似的な演算の用語として、選言連言内含があります。否定は、単独に使います。これらの詳しい説明は後の章で補いますが、交換法則が成り立つものと、そうでないものとがあります。集合論でも論理演算が使われるのですが、こちらでは全体と部分のような量的な考えを扱いますので、代数学的な加法と減法も使います。また、日本語ワープロでは特殊な演算子記号を使うことができますが、英字専用のテキストエディタでは表示が出来ない場合があります。。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

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