1. 亀の橋:「善悪報はなし」の挿し絵
目次のページ;
次のページ

AMNOLDJ001
亀の橋:「善悪報はなし」の挿し絵より
ある海辺で、子供が亀を打ち殺そうとしていた。そこへ通りかかったある人が、亀を助けて海へ離してやった。それからしばらくしたあるとき、その人が商用で船にのったが、折悪しく風のために船が転覆し、船頭をはじめすべての人々が死んでしまった。しかし、その人だけは海の上を平地をゆくようにして浜辺にたどりついて助かった。見ると、何千万もの亀がよりそってその人を助けるように橋を作った、というお話。
19910131
網野善彦ほか、「天の橋地の橋」福音館書店