FEM教育用プログラムシリーズ-02

立体トラスの計算"TRUSS3"

0. あらまし

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 TRUSS3 は、Visual Basic 6.0 を利用して作成した立体トラスのFEM(Finite Element Method:有限要素法)による計算プログラムです。弦材は、軸力だけを伝えると仮定し、格点でピン結合されたトラスです。大学などでの教育用を意図しましたので、コンパクトな構成にまとめてあります。もちろん、実務でも有効に活用できます。FEMの計算が面倒な理由は、計算に入る前の作業として、大量のデータを準備する必要があることです。このTRUSS3では、計算データは、あらかじめ書式の決まったデータファイルに作成しておきます。設計作業などで具体的な構造対象があるときには現実味のあるデータを準備しますが、学校教育などでは、実習のために架空の構造物を想定しなければなりません。このことが初学者には取っ付き難い障害となります。そのため、プログラムの使い方を分かり易くするため、幾つかの例題ファイルを準備しました。この本文に使った例題は、4パネル、支間32mの上路トラスの構造モデルです。ユーザは例題ファイルを読み込んで実行させ、プログラムがどのような機能を持っているかを観察することで、使い方を理解して下さい。このマニュアルは、入力データの仕様、データの作成方法、結果の見方、計算結果の保存などについて解説します。解析理論などの説明は別資料にまとめます。なお、この資料は、実行形式のプログラムにHTMLhelpとして組み込んであります。
島田静雄  (2003.8.23)


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