図6.5 バネで支えられた横桁の変形を扱う力学モデル図
図6.5は、横桁の単純梁としての撓みに、左右主桁位置でのバネ撓みの影響を直線分布の形で加算する原理を示したものです。格子桁では耳桁部分だけを中間の主桁よりもj倍だけ割り増すことがあります。横桁の格点ごとの撓みは、その場所の主桁の弾性撓みと等しくなることを考えることで、格子桁の弾性条件式が得られます。ここまでの式に加えて、力の釣合い条件が2つ必要です。この全部を合わせて、最終的にPとXとに関するm個の連立方程式をマトリックスの形にまとめ、これを解いてXの影響値、またはP=1が或る格点上にあるときのXの負担値が計算できます。言葉として説明するのでは分かり難いところがありますので、具体的な数値計算の例を挙げることにします。
2009.9 橋梁&都市PROJECT |