道路
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業務概要

自然環境や生活環境に優しく、人々が安全・安心で長く快適に利用できる道路を、可能な限り早くかつ安く社会へ提供しています。

道路には大きく分けて2つの機能があります。1つ目は自動車・自転車・歩行者など、人や物の移動や沿道への出入りなどのアクセスサービスを提供する「交通機能」、2つ目は都市の骨格形成や沿道立地の促進などの市街地形成のほか、緑化や景観形成、沿道環境保全に寄与する環境空間、電気・ガス・水道・下水道・電話線などのライフラインを収容する空間、歩行者が滞在し交流する賑わい空間、火災時の延焼防止に寄与する防災空間など、さまざまな空間を提供する「空間機能」です。

私たちは、山間部を通過する高速道路から街なかの一般道まで、多岐にわたる道路の計画・設計を行っています。
大切な税金を使った公共事業である道路の計画・設計で最も重要な点は、自然環境や生活環境に優しく、人々が安全・安心で長く快適に利用できる道路を、可能な限り早くかつ安く社会へ提供することです。そのためには、入念な現地確認とさまざまな方面から収集した情報をもとに、地元住民をはじめとする道路利用者や、多くの利害関係者の立場に立った計画と設計が必要であり、私たちは幅広い知識と最新の技術を駆使して一つ一つの仕事に取り組んでいます。また、近い将来必ず起こると言われている南海トラフ巨大地震をはじめ、近年頻発するさまざまな自然災害に備え、国土強靱化に資する道路ネットワークや道路構造の提案を行っています。

実施事例

知多横断道路

所在地 愛知県常滑市
発注者 愛知県
実施Data 【主な設計数量】
・道路詳細設計(自専道):L=2.02km
・道路詳細設計(一般道):L=4.77km
・IC詳細設計:N=1箇所
【主な設計条件(本線)】
・道路規格:第1種第2級、V=80km/h
・幅員:W=23.5m、4車線
実施内容 当道路は、愛知県半田市と常滑市を結ぶ自動車専用道路であり、2005年2月に開港した中部国際空港へのメインアクセス道路として同年1月に供用を開始しました。当社は常滑市区間の橋梁および堀割部を除く本線、区間内のダイヤモンド型IC、ならびに並走する県道の設計を実施し、予定工事期間が約2年半と極めて厳しい状況の中、既存計画を大幅に見直し、初期コストの大幅な縮減と目標時期の供用を実現しました。
主な提案内容としては、本線の縦断線形の変更により、施工時間を要する擁壁などの構造物の数と規模を縮小したほか、遅延リスクがある他工区からの土量調達を解消しました。また、小構造物には現場作業を減らすため二次製品を積極的に採用するなどの提案を行いました。
知多横断道路

伊勢湾岸自動車道 刈谷スマートIC

所在地 愛知県刈谷市
発注者 愛知県刈谷市
実施Data 【主な設計数量】
・ICランプの内、刈谷市事業区域の土工部および橋梁部(L=59.0m)の詳細設計
・アクセス道路等詳細設計:L=2.12km
【主な設計条件】
・ICランプ:B規格、V=30km/h
・幅員:W=5.5m(1方向1車線)
実施内容 スマートインターチェンジ(スマートIC)は、高速道路などの本線や休憩施設、バス停などから乗り降りができるICであり、通行可能な車両(料金の支払い方法)をETC搭載車に限定することで料金所施設が簡易となり、かつ料金徴収員が不要であるため、従来のICに比べ低コストで導入できるメリットがあります。当スマートICを設置した伊勢湾岸自動車道の刈谷PAは、都市公園と一体整備されたハイウェイオアシスであり、年間800万人以上の入場者数を誇る東海地方有数の観光施設となっています。そのため計画および設計では、公園施設への影響低減や園内の景観に配慮しつつ、自動車関連産業の集積地である地域特性を踏まえ、物流交通が安全かつ円滑に利用可能な構造を提案しました。
伊勢湾岸自動車道 刈谷スマートIC

名古屋市三の丸 ラウンドアバウト

所在地 愛知県名古屋市
発注者 愛知県名古屋市
実施Data 【主な設計数量】
・平面交差点詳細設計 N=1箇所
・景観検討資料作成 N=一式
【主な設計諸元】
・外径32m
・主設計車両:小型自動車等、市営バス
・副設計車両:普通自動車
実施内容 ラウンドアバウトは「環状交差点」とも呼ばれ、1960年代にロンドンから始まったとされています。ドーナツ型の交差点で信号がなく、車は交差点に入った後、時計回りに一方通行で進み目的の方向へ出て行きます。信号交差点に比べ、車両と歩行者の安全性向上や、待ち時間の解消、騒音の低減・静穏化、景観形成、維持管理コストの削減、災害時の対応力の向上など、さまざまな効果が期待できます。この設計では試行運用の形状から外径を32mへ広げつつ、中央側には乗用車が乗り上げにくいエプロン段差を設けて確実に大回りさせることで速度抑制を図りました。また、市営バス・自転車・歩行者それぞれの快適な通行空間の確保に配慮した設計を行いました。加えて、官庁街の景観に相応しい中央島のデザイン案を検討しました。
名古屋市三の丸 ラウンドアバウト
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