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5. 図形と字形の作成

5.3 組み版記述言語を理解する


5.3.1 著者側ですべての編集作業をする要請

 趣味として作文し、あわよくば、広く世間で読んでもらいたいとする希望は誰しも持っています。下世話な言い方では「目立ちたがり」です。程度の違いはあっても、学術雑誌に論文を投稿することもそうです。内容を審査して採択され、さらに編集から印刷するまでの過程を短縮するため、著者側にカメラレレディの原稿作成を義務化するようになりました。さらに、電子出版の形態での発表も考える時代に移行しています。この要請は、従来、組み版・割り付けの専門技術者が行っていたことを、著者側がすべて作業しろと言うことです。この作業過程には、パソコンの利用技術の習得が必須です。この章の前半は、文字は図形であるとして、文字単位の作成の説明に当てました。

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