目次ページ  前ページ 次ページ

3. 演繹と証明の実践的方法

3.2 真偽値を使う演繹の計算方法


3.2.1 真偽値表を作成して演算を進める方法

 命題を、P、Q、Rのような記号で与えると抽象的ですので、命題の取り得る真偽値 (1,0)の組み合わせから、直接に演算結果を計算する方法を示します。この方 style='letter-spacing: .1pt法は、すでに2章で表2-3、表2-4、表2-7で使っています。計算例題として、下の論理式の計算を取り上げます。
    F=(P∨Q)∧(P⇒Q)⇒Q     …式(3.1)

表3.1 真偽値表にまとめた論理計算

手順番号

演 算

記 号 式

真偽値表

説  明

@
A
B
C
D
E

入力条件
入力条件
@∨A
@⇒A
B∧C
D⇒A



(P∨Q)
(P⇒Q)
P∨Q)∧(P⇒Q)
F=

1 1 0 0
1 0 1 0
1 1 1 0
1 0 1 1
1 0 1 0
1 1 1 1

Pの入力値組み合わせ
Qの入力値組み合わせ
括弧内論理和の計算
括弧内内含の計算
括弧同士の論理積
Qとの内含の計算
    結論として、Fは恒真式であることが分かりました
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

前ページ 次ページ