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1. 用語の定義と解説

1.2 論理演算に関係する用語


1.2.5 内含(ナイガン):implication, inclusion

 含意、包含とも言います。「PならばQである」と言う複合命題の「ならば」の関係を言います。この文を条件文と言い、英語の[if P then Q]に対応させます。Pが前件、Qが後件です。「PならばQである」とき、QであるためにはPでありさえすれば十分ですので、PはQの十分条件(sufficient condition)と言い、QはPの必要条件(necessary condition)であると言います。また、PとQとを入れ替えてできる形を、もとの内含に対して、向きの内含と言います。集合論では、「PがQを含まれる」の関係を帰属(inclusion)と言い。または包摂(subsumption)と言います。記号文字の向きは、左右どちらも使いますので混乱しないようにします。
科学書刊株式会社:電子版 「橋梁&都市 PROJECT: 2012」

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